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公立高校 入試問題 傾向と対策

長崎県

※この情報は、2025年7月時点のものです。

数学
―傾向と対策―

図形問題と規則性に重点を置いた対策が効果的!

出題の傾向

数学と英語は、学校ごとの選択により、A問題かB問題を実施。共通問題も見られるが、B問題のほうが難度が高い。ここではA問題について解説。

2025年は、2024年より大問が1題減り、5題の出題となった。小問数は35~40問と、2024年と大きな変化はない。小問数が多めで、さらに証明や解き方の説明などの記述問題も多いので、時間配分に注意が必要。2025年の出題内容は次の通り。

大問1

基本的な計算などの小問集合。配点の約3割を占めるので取りこぼしは避けたい。

大問2

確率・統計分野の小問集合と、数・式の利用に関する証明問題が出題された。標準レベルの問題が多い。

大問3

関数と図形の問題。座標、直線の式などを求める、オーソドックスな問題が中心だが、最後の小問は差のつく問題である。

大問4

平面図形の問題。証明問題が例年出題されている。角度、線分の長さ、面積、回転体の体積などを求める典型問題となっている。

大問5

平面図形と規則性を絡めた問題。条件設定が複雑なため、標準レベルの問題。解き方の説明を記述する問題も見られる。

過去3年間の出題内容
数と式 2023 2024 2025
正の数・負の数
文字式の計算
因数分解
数・式の利用
規則性
平方根
方程式・不等式 2023 2024 2025
一次方程式
連立方程式
二次方程式
方程式の利用
不等式
関数 2023 2024 2025
比例・反比例
一次関数
関数y=ax2
関数と図形
関数の応用
確率・統計 2023 2024 2025
場合の数・確率
資料の整理
標本調査
図形 2023 2024 2025
角度
長さ・面積(平面図形)
長さ・面積(空間図形)
体積(空間図形)
合同の証明
相似の証明
作図
その他(平面図形)
その他(空間図形)
その他 2023 2024 2025
その他

どんな準備をするべきか

大問数を除き、ここ数年で出題傾向に大きな変化がないので、過去問で問題の傾向や難易度を確認した上で、勉強の見通しを早めに立てておくと良い。

数と式、方程式

基本レベルの問題なので、ケアレスミスに注意して確実に得点したい。

関数

関数と図形の融合問題は、面積比や線分比を用いる問題がよく出題されるので、類題に数多く当たっておくこと。

確率・統計

場合の数・確率、資料の整理で、標準レベルの問題演習に加えて、スマイルゼミで補強するのがオススメ。

図形

平面図形、空間図形ともに円の性質、三平方の定理を利用した解法に慣れておきたい。証明問題は手順をしっかり押さえて、類題などで書く練習をしておこう。

英語
―傾向と対策―

配点の高い記述問題の攻略がカギ!

出題の傾向

英語と数学は、学校ごとの選択により、A問題かB問題を実施。共通問題も見られるが、B問題のほうが難度が高い。ここではA問題について解説。

2025年は、例年通り大問4題の出題。小問数は約35問で、解答形式は全体のおよそ4割を記述式が占めている。

大問1はリスニングで、英文の内容と一致する絵を選択する問題や、会話の内容に関する質問の答えを選ぶ問題などの記号選択式の問題のほかに、英文の説明を聞いて作成したメモの空所に日本語を補充する記述問題が出題された。2024年までは記号選択式のみの出題であった。大問2は、会話文の読解。内容理解に関する問題が中心で、10語以上の条件英作文も含まれている。大問3は、英語の原稿の読解で、適文選択、内容一致などによる内容把握のほか、適語句補充による条件英作文も出題された。大問4は長文読解で、選択式の英問英答、日本語による内容説明の問題などが出題されている。記述式の問題は、全体における配点も高いので、十分な対策が必要である。

過去3年間の出題内容
リスニング 2023 2024 2025
選択問題
記述問題
音声 2023 2024 2025
発音・アクセント
強勢
文の区切り
語彙・文法 2023 2024 2025
単語の意味・関連知識
語形変化
連語
書き換え
適語句補充・選択
語順整序
用法選択
正誤問題
英作文 2023 2024 2025
条件作文
テーマ作文
和文英訳
長文読解 2023 2024 2025
内容把握
適語句補充・選択
適文補充・選択
日本語での説明
英文和訳
指示語・語句の意味
文整序
会話文 2023 2024 2025
内容把握
適語句補充・選択
適文補充・選択
日本語での説明
英文和訳
指示語・語句の意味
文整序
その他 2023 2024 2025
その他

どんな準備をするべきか

リスニング

スマイルゼミのリスニング講座で英語の発音に慣れておこう。内容に関する選択問題が出題されるので、「だれが・いつ・どこで・何をするのか」を意識しながら聞き取る練習をしておくことが大事。

読解問題

長文読解では、比較的長めの文章が出されるので、素速く正確に内容を読み解く力を養うこと。内容をつかむ際には、指示語が何を指しているかを意識して読むようにしよう。会話文は、資料を参照しながら会話が展開されるので、資料の中のどの情報が問われているのかを考えながら、話の流れを追うようにしよう。先に設問に目を通しておくと、問われるポイントがつかみやすくなるのでオススメ。

英作文

教科書の例文や文法をしっかり確認した上で、日頃から書く練習をしておこう。

国語
―傾向と対策―

配点の高い記述問題を得点源に!

出題の傾向

2025年は、文学的文章、古文、説明的文章、話し合い・案・資料の各読解問題の大問4題の構成。小問数は30問程度で、記述問題の配点が全体の約5割を占めている。国語の知識問題(漢字の読み書き、漢字の知識、慣用句)は文学的文章と説明的文章の大問に含まれている。長文読解の文章はさほど長くなく、比較的読みやすい。内容理解や登場人物の心情把握が中心となっているが、語句の意味なども出題されている。古文の読解は、歴史的仮名遣いから現代仮名遣いへの書き換え、現代語訳、内容理解などが出題されている。作文は、資料をもとにしたもので、100字以内で書くもの。

過去3年間の出題内容
国語の知識 2023 2024 2025
漢字の読み書き
漢字の知識
語句の意味
慣用句・ことわざ・故事成語・四字熟語
文法(品詞)
文法(文の組み立て)
文法(表現技法)
文法(敬語)
説明的文章の読解 2023 2024 2025
主題・要旨
文章内容
語句の意味
段落関係・接続語・指示語
文学的文章の読解 2023 2024 2025
主題・要旨
文章内容
語句の意味
心情
情景
段落関係・接続語・指示語
古文の読解 2023 2024 2025
古文の知識
現代仮名遣い・古文の文法
現代語訳
内容理解
漢文の読解 2023 2024 2025
漢文の知識
内容理解
詩・短歌・俳句の鑑賞 2023 2024 2025
形式・表現技法・関連知識
内容理解
作文 2023 2024 2025
課題作文
資料を用いた作文
聞き取り 2023 2024 2025
放送による問題
その他 2023 2024 2025
その他

どんな準備をするべきか

国語の知識

漢字の読み書きや漢字の知識などは確実な得点源なので、漢字練習は短時間でも毎日続け、文法や四字熟語、慣用句などは教科書でしっかり復習しておこう。

長文読解

読むことを習慣づけて、なるべく多くの文章に触れておきたい。説明的文章の場合は、段落ごとに内容をまとめてみるのも内容理解に効果的。また、そのまとめた内容に対して、自分の意見を書き足す練習をすると表現力アップにもつながる。

古文の読解

現代語訳のついた文章をじっくり読んで、古文特有の表現に慣れておこう。「をかし」など、よく出てくる古語の意味は覚えておくこと。また、現代仮名遣いへの書き換えのルールは完全にマスターしておこう。

作文

年によって、一見作文に見えないような独特の出題パターンにも慣れるために、5年分ぐらいの過去問で練習してみよう。記述力を鍛えるためには、コラムなどを読み、それに対する自分の考えをまとめる練習をするのがオススメ。

理科
―傾向と対策―

基本事項をしっかり理解して高得点を目指そう!

出題の傾向

物理、化学、生物、地学の各分野から均等に出題されている。2025年は、2024年より大問が1題減り、7題の出題。大問が減った分、一部分野融合問題が見られる。小問数は約40問で、解答形式は記述式が全体のおよそ6割を占めている。記述では、理科用語、化学反応式、計算、作図のほか、理由説明などの短文記述も複数問出題されている。また、分野横断的な出題形式の活用型問題も見られた。

これといった難問はなく、基本問題が多く出題されている。高得点を狙うには、中学校3年間の学習内容全般にわたって偏りなく基本事項を押さえておく必要がある。化学の「物質の性質・状態変化」、「化学変化と化学反応式」、生物の「動物のからだのつくりとはたらき」、地学の「地層」のほか、「器具の使い方・操作」は頻出である。

過去3年間の出題内容
物理 2023 2024 2025
力と圧力
電流
電流と磁界
運動の規則性(力のつり合い・速さ)
仕事
エネルギー
化学 2023 2024 2025
気体の性質
水溶液
物質の性質・状態変化
物質の成り立ち(原子・分子)
化学変化と化学反応式
化学変化と物質の質量
水溶液とイオン
酸・アルカリとイオン
生物 2023 2024 2025
植物のからだのつくりとはたらき
植物のなかま
生物と細胞
動物のからだのつくりとはたらき
動物のなかま
進化
生物の成長とふえ方
遺伝
地学 2023 2024 2025
火山
地震
地層
気象観測
雲のでき方・湿度
天気の変化・日本の気象
天体の動きと地球の自転・公転
太陽系・恒星
科学技術と人間 2023 2024 2025
エネルギー・科学技術
自然と人間 2023 2024 2025
生物と環境
実験・観察 2023 2024 2025
器具の使い方・操作
新傾向 2023 2024 2025
活用型問題
その他 2023 2024 2025
その他

どんな準備をするべきか

物理

まずは法則や公式を確実に覚えよう。その上で、力と圧力、電流、力のつり合い、速さ、仕事などについて、基本的な計算問題の練習を積んでおくこと。

化学

化学反応式やイオン式は正確に書けるようにしておきたい。

生物・地学

教科書中心の学習で基本事項をしっかり押さえておくこと。スマイルゼミの「暗記カード」と「3分トレーニング」を繰り返すのも効果的。

4分野ともに、理科用語や原理・法則などの基本的な事項については教科書を中心にして正確に覚え、用語は漢字で書けるようにしておくこと。また、実験や観察は、目的→方法→結果→考察の流れで整理し、同時に実験・観察器具の使い方や操作の理由の確認も行っておきたい。

社会
―傾向と対策―

偏りのない、基本重視の学習を!

出題の傾向

2025年は、大問が1題減って5題の構成であった。地理、歴史、公民からバランス良く出題されていて、一部分野融合問題も見られる。小問数は約30問で、2024年と比べて10問程度減少している。解答形式は、全体のおよそ半分が記述式となっている。用語記述のほか、論述が7~8問出題されている。3分野ともに出題範囲が広く、教科書の内容がしっかり理解できているかどうかが試される。また、資料の読み取り問題も頻出。

地理は、世界全域の問題が目立つ。また、世界の姿と地形図の読み取りは例年出題されている。歴史は、古代~現代までと幅広く、歴史の大きな流れに関する問題が見られるのも特徴。公民は、国会・内閣・裁判所、地方自治、選挙などの政治分野からの出題が頻出である。

過去3年間の出題内容
地理 2023 2024 2025
世界の姿
アジア州
ヨーロッパ州・ロシア
アフリカ州
南北アメリカ州
オセアニア州
世界全域
北海道地方
東北地方
関東地方
中部地方
近畿地方
中国・四国地方
九州地方・南西諸島
日本全域
地形図の読み取り
歴史 2023 2024 2025
文明のおこり
縄文・弥生・古墳時代
飛鳥時代
奈良時代
平安時代
鎌倉時代
室町・戦国時代
近世ヨーロッパ
安土・桃山時代
江戸時代
近代ヨーロッパ
明治時代
大正時代
昭和(戦前)
昭和(戦後)~令和
公民 2023 2024 2025
現代社会の特色・課題
人権・日本国憲法
包括的権利
自由権
社会権
その他の人権・公共の福祉・国民の義務
国会・内閣・裁判所
地方自治・防災
選挙・政党・マスメディア
家計・消費・流通など
企業
労働
市場経済・金融・景気
財政・税制・社会保障
国際社会と日本
共通 2023 2024 2025
論述
資料の読み取り
融合 2023 2024 2025
地理+歴史
地理+公民
歴史+公民
地理+歴史+公民
その他 2023 2024 2025
その他

どんな準備をするべきか

教科書とスマイルゼミで、基本重視、かつ偏りのない学習を心がけよう。出題範囲が広いので、苦手分野の克服を最優先に。資料を読み取って要点を記述する、という問題が目立つので、過去問や資料問題にも積極的に取り組んで、自分の言葉で文章を書く練習をしよう。

地理

各地域の自然、気候、農業、産業、工業、貿易など、項目別に要点を整理しよう。

歴史

年表などを活用し、時代ごとの重要な出来事やそれに関連する人物をおさらいすること。

公民

日本国憲法の人権規定や、国会・内閣・裁判所のしくみとはたらき、地方自治、選挙、市場経済、国際社会と日本などの基本的なテーマを確実に理解しておきたい。

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