京都府
※この情報は、2023年7月時点のものです。
数学
―傾向と対策―
標準レベルの問題を取りこぼさないことが高得点のカギ！
出題の傾向
大問6題の構成で、小問数は20問程。後半では難度の高い問題も出題されるが、全体的には標準レベルの問題が多い。2023年の出題内容は次の通り。
大問1
基本問題の小問集合。計算問題に加え、方程式、関数、図形、資料の整理（箱ひげ図の作図）なども出題されている。いずれも比較的取り組みやすい問題である。
大問2以降
空間図形から1題、確率から1題、関数の応用から1題、平面図形から1題、規則性から1題が出題された。
空間図形は表面積と体積を求める問題が出された。確率は小問2問のうち1問がやや難度が高めの問題となっている。関数の応用は、図形を絡めた問題が標準レベルであった。平面図形は線分の長さや面積を求めるもの。規則性の問題は、タイルを並べる問題で、タイルが2種類あるため規則性が発見しづらく、差がつく問題といえる。
| 分野 | 出題内容 | 2021 | 2022 | 2023 |
|---|---|---|---|---|
| 数と式 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 数と式 | 正の数・負の数 | ○ | ○ | ○ |
| 文字式の計算 | ○ | ○ | ○ | |
| 因数分解 | ||||
| 数・式の利用 | ○ | ○ | ||
| 規則性 | ○ | ○ | ○ | |
| 平方根 | ○ | ○ | ○ | |
| 方程式・不等式 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 方程式・不等式 | 一次方程式 | ○ | ||
| 連立方程式 | ○ | ○ | ||
| 二次方程式 | ○ | |||
| 方程式の利用 | ||||
| 不等式 | ||||
| 関数 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 関数 | 比例・反比例 | ○ | ||
| 一次関数 | ○ | |||
| 関数y=ax2 | ○ | |||
| 関数と図形 | ○ | ○ | ||
| 関数の応用 | ○ | ○ | ||
| 確率・統計 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 確率・統計 | 場合の数・確率 | ○ | ○ | ○ |
| 資料の整理 | ○ | ○ | ||
| 標本調査 | ○ | |||
| 図形 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 図形 | 角度 | ○ | ○ | |
| 長さ・面積（平面図形） | ○ | ○ | ○ | |
| 長さ・面積（空間図形） | ○ | ○ | ||
| 体積（空間図形） | ○ | ○ | ○ | |
| 合同の証明 | ||||
| 相似の証明 | ||||
| 作図 | ○ | |||
| その他（平面図形） | ||||
| その他（空間図形） | ○ | |||
| その他 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| その他 | その他 |
どんな準備をするべきか
数と式、方程式・不等式
基本レベルの問題なので、取りこぼさないように正確な計算力を身につけよう。
関数
関数と図形の問題は、直線や放物線の式を求める問題、線分の長さを求める問題、面積を求める問題など、様々な問題の解法をしっかり押さえておくこと。
確率・統計
確率、資料の整理、標本調査のどれが出題されても対応できるように準備しておきたい。
図形
一部を除いて標準的な問題なので、三平方の定理や円の性質などを利用する問題を中心に対策しておくこと。
英語
―傾向と対策―
読解問題では自然な流れを追いながら内容をつかむこと！
出題の傾向
例年通り大問5題の出題で、長文読解1題、会話文読解1題、リスニング3題の構成。リスニングの大問数が多いが、配点は全体の3割程。小問数は約20問で、解答形式はおよそ4分の3が記号選択式（リスニングは全て記号選択式）。長文読解は内容把握問題が中心だが、語形変化や語順整序などの語彙・文法問題も見られる。2023年の会話文読解は、英語で書かれた本のリストを参考にして、日本人の高校生と外国からの留学生の会話の内容を把握する問題であった。
| 分野 | 出題内容 | 2021 | 2022 | 2023 |
|---|---|---|---|---|
| リスニング | 2021 | 2022 | 2023 | |
| リスニング | 選択問題 | ○ | ○ | ○ |
| 記述問題 | ||||
| 音声 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 音声 | 発音・アクセント | |||
| 強勢 | ||||
| 文の区切り | ||||
| 語彙・文法 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 語彙・文法 | 単語の意味・関連知識 | |||
| 語形変化 | ○ | ○ | ○ | |
| 連語 | ||||
| 書き換え | ||||
| 適語句補充・選択 | ||||
| 語順整序 | ○ | ○ | ○ | |
| 用法選択 | ||||
| 正誤問題 | ||||
| 英作文 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 英作文 | 条件作文 | |||
| テーマ作文 | ||||
| 和文英訳 | ||||
| 長文読解 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 長文読解 | 内容把握 | ○ | ○ | ○ |
| 適語句補充・選択 | ○ | ○ | ○ | |
| 適文補充・選択 | ○ | ○ | ||
| 日本語での説明 | ||||
| 英文和訳 | ||||
| 指示語・語句の意味 | ○ | ○ | ○ | |
| 文整序 | ||||
| 会話文 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 会話文 | 内容把握 | ○ | ○ | ○ |
| 適語句補充・選択 | ○ | ○ | ○ | |
| 適文補充・選択 | ○ | |||
| 日本語での説明 | ||||
| 英文和訳 | ||||
| 指示語・語句の意味 | ||||
| 文整序 | ||||
| その他 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| その他 | その他 |
どんな準備をするべきか
リスニング
スマイルゼミのリスニング講座で英語の発音に慣れよう。内容に関する選択問題が出題されるので、「だれが・いつ・どこで・何をするのか」を意識しながら聞き取る練習をしておこう。また、会話文を完成させる問題にも慣れておきたい。
読解問題
長文は少し長めの英文をできるだけ多く読み、素速く正確に内容を読み解く力を養っておきたい。また、設問は内容把握が大きなウエイトを占めているので、内容をしっかり確認しながら読んでいくことが重要。
会話文は、話の流れを追いながらポイントをつかみ、あいさつなどの日常的な会話、依頼、許可などの慣用表現もしっかり覚えておきたい。資料の読み取りも必要となるので、日頃から英語の案内、表やグラフから情報をつかむ訓練もしておこう。
国語
―傾向と対策―
総合的な学習で、幅広い知識問題を攻略しよう！
出題の傾向
例年、古文の読解1題、説明的文章の読解1題で、大問2題の構成という、特徴のある出題形式。長文の読解力を問う問題が中心であるが、幅広い国語の知識問題も出題されている。
大問1は古文の読解で、設問は内容理解が中心だが、歴史的仮名遣いから現代仮名遣いへの書き換えは例年出題されている。大問2は説明的文章の読解で、内容理解、指示語、段落関係、語句の意味、文法（品詞・文の組み立て）、漢字の読み書き、漢字の知識など、出題内容は幅広い。選択問題が多いが、選択肢の文は難度が高く、本文をしっかり理解しておかなければ、簡単には得点に結びつかない。
| 分野 | 出題内容 | 2021 | 2022 | 2023 |
|---|---|---|---|---|
| 国語の知識 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 国語の知識 | 漢字の読み書き | ○ | ○ | ○ |
| 漢字の知識 | ○ | ○ | ||
| 語句の意味 | ||||
| 慣用句・ことわざ・故事成語・四字熟語 | ○ | ○ | ||
| 文法（品詞） | ○ | ○ | ○ | |
| 文法（文の組み立て） | ○ | |||
| 文法（表現技法） | ||||
| 文法（敬語） | ||||
| 説明的文章の読解 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 説明的文章の読解 | 主題・要旨 | |||
| 文章内容 | ○ | ○ | ○ | |
| 語句の意味 | ○ | ○ | ○ | |
| 段落関係・接続語・指示語 | ○ | ○ | ○ | |
| 文学的文章の読解 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 文学的文章の読解 | 主題・要旨 | |||
| 文章内容 | ||||
| 語句の意味 | ||||
| 心情 | ||||
| 情景 | ||||
| 段落関係・接続語・指示語 | ||||
| 古文の読解 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 古文の読解 | 古文の知識 | |||
| 現代仮名遣い･古文の文法 | ○ | ○ | ○ | |
| 現代語訳 | ○ | ○ | ||
| 内容理解 | ○ | ○ | ○ | |
| 漢文の読解 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 漢文の読解 | 漢文の知識 | |||
| 内容理解 | ||||
| 詩・短歌・俳句の鑑賞 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 詩・短歌・俳句の鑑賞 | 形式・表現技法・関連知識 | |||
| 内容理解 | ||||
| 作文 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 作文 | 課題作文 | |||
| 資料を用いた作文 | ||||
| 聞き取り | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 聞き取り | 放送による問題 | |||
| その他 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| その他 | その他 | ○ | ○ | ○ |
どんな準備をするべきか
国語の知識
文法（品詞）は頻出なので、問題演習を繰り返しておこう。また、熟語の構成、楷書や行書、漢字の成り立ちなどは教科書を中心に復習し、基本を押さえておきたい。
長文読解
説明的文章は、筆者の言いたいことを常に考えながら読むことが肝心。例年、難しいテーマの文章が出題されているので、まずは5年分の過去問で慣れておこう。文章内容をしっかり理解した上で、難度の高い選択肢に取り組むこと。
古文
現代語訳がついた文章をじっくり読んで、古文特有の表現に慣れておくことが大切。問題集などで、できるだけ多くの古文を読み、その中に出てくる代表的な古語を暗記しておくと、現代語訳の問題を解くときに役立つ。また、歴史的仮名遣いから現代仮名遣いへの書き換えは、完全にマスターしておこう。年によって、漢文の知識問題が出題されることもあるので注意が必要。
理科
―傾向と対策―
基本知識を確実に押さえよう！
出題の傾向
物理、化学、生物、地学の各分野からほぼ均等に出題されている。例年通り、大問8題の出題で、各分野2題ずつの構成。小問数は25～30問で、全体の約3割が記述式である。記述式の問題はひらがな指定や漢字指定のある理科用語、字数制限のあるもののほか、計算問題や作図が出題されている。また、ノートや会話が用いられた設問も見られる。
出題される単元は、年ごとに異なり、前年との重複は少ないが、化学の「水溶液とイオン」、生物の「動物のからだのつくりとはたらき」、地学の「雲のでき方・湿度」が、2022年、2023年と出題が続いている。
| 分野 | 出題内容 | 2021 | 2022 | 2023 |
|---|---|---|---|---|
| 物理 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 物理 | 光 | ○ | ||
| 音 | ||||
| 力と圧力 | ○ | ○ | ||
| 電流 | ○ | |||
| 電流と磁界 | ||||
| 運動の規則性（力のつり合い・速さ） | ○ | ○ | ||
| 仕事 | ○ | |||
| エネルギー | ||||
| 化学 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 化学 | 気体の性質 | ○ | ||
| 水溶液 | ○ | ○ | ||
| 物質の性質・状態変化 | ○ | |||
| 物質の成り立ち（原子・分子） | ○ | |||
| 化学変化と化学反応式 | ○ | |||
| 化学変化と物質の質量 | ○ | ○ | ||
| 水溶液とイオン | ○ | ○ | ||
| 酸・アルカリとイオン | ||||
| 生物 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 生物 | 植物のからだのつくりとはたらき | |||
| 植物のなかま | ○ | ○ | ||
| 生物と細胞 | ○ | |||
| 動物のからだのつくりとはたらき | ○ | ○ | ||
| 動物のなかま | ○ | |||
| 進化 | ||||
| 生物の成長とふえ方 | ○ | ○ | ||
| 遺伝 | ○ | |||
| 地学 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 地学 | 火山 | |||
| 地震 | ||||
| 地層 | ○ | |||
| 気象観測 | ||||
| 雲のでき方・湿度 | ○ | ○ | ||
| 天気の変化・日本の気象 | ○ | ○ | ||
| 天体の動きと地球の自転・公転 | ○ | |||
| 太陽系・恒星 | ○ | |||
| 科学技術と人間 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 科学技術と人間 | エネルギー・科学技術 | |||
| 自然と人間 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 自然と人間 | 生物と環境 | |||
| 実験・観察 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 実験・観察 | 器具の使い方・操作 | ○ | ○ | |
| 新傾向 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 新傾向 | 活用型問題 | |||
| その他 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| その他 | その他 |
どんな準備をするべきか
4分野ともに、教科書レベルの基本問題が多いので、理科用語や原理・法則などの基本的な事項については教科書を中心にしてしっかりと確認し、用語は漢字で書けるようにしておこう。また、実験や観察は、目的→方法→結果→考察の流れで整理し、同時に実験・観察器具の使い方の確認も行っておきたい。
物理
法則や公式を正確に覚え、力と圧力、電流、速さ、仕事などは計算問題に対応できる学力を養っておこう。また、グラフの作成や作図の練習も積んでおきたい。
化学
化学反応式やイオン式は正確に書けるようにしておこう。また、化学変化と物質の質量が出題される場合はグラフや表の読み取りが必須なので、類題でよく練習しておきたい。
生物・地学
教科書中心の学習で基本事項を押さえ、スマイルゼミの「暗記カード」と「3分トレーニング」に繰り返し取り組んで、知識の定着を図ろう。
社会
―傾向と対策―
資料の分析力で差が出る！
出題の傾向
大問4題の構成で、世界地理、日本地理、歴史、公民からバランス良く出題されている。小問数は約30問で、全体のおよそ3割を記述式の問題が占める。問題数も難易度もこれまでと大きな変化は見られない。また、出題形式も例年通りで、1つの大問の中に地理、歴史、公民の小問が混在して出題されている。
問われる知識は、教科書の基礎レベルであり、記述問題の出題も短いものがほとんどである。ただし、グラフ、表の読み取りなどの資料問題が頻出なので注意しよう。素速く資料を読み解けるかどうかがポイントになる。
| 分野 | 出題内容 | 2021 | 2022 | 2023 |
|---|---|---|---|---|
| 地理 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 地理 | 世界の姿 | ○ | ||
| アジア州 | ○ | ○ | ||
| ヨーロッパ州・ロシア | ○ | ○ | ||
| アフリカ州 | ○ | ○ | ||
| 南北アメリカ州 | ○ | ○ | ○ | |
| オセアニア州 | ||||
| 世界全域 | ○ | ○ | ||
| 北海道地方 | ○ | ○ | ||
| 東北地方 | ○ | |||
| 関東地方 | ○ | ○ | ||
| 中部地方 | ○ | ○ | ||
| 近畿地方 | ||||
| 中国・四国地方 | ||||
| 九州地方・南西諸島 | ○ | |||
| 日本全域 | ○ | ○ | ||
| 地形図の読み取り | ○ | ○ | ||
| 歴史 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 歴史 | 文明のおこり | ○ | ||
| 縄文・弥生・古墳時代 | ○ | |||
| 飛鳥時代 | ○ | ○ | ||
| 奈良時代 | ○ | ○ | ○ | |
| 平安時代 | ○ | ○ | ○ | |
| 鎌倉時代 | ○ | ○ | ○ | |
| 室町・戦国時代 | ○ | ○ | ○ | |
| 近世ヨーロッパ | ○ | ○ | ||
| 安土・桃山時代 | ○ | |||
| 江戸時代 | ○ | ○ | ○ | |
| 近代ヨーロッパ | ○ | ○ | ||
| 明治時代 | ○ | ○ | ||
| 大正時代 | ○ | ○ | ||
| 昭和（戦前） | ○ | ○ | ○ | |
| 昭和（戦後）～平成 | ○ | ○ | ○ | |
| 公民 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 公民 | 現代社会の特色・課題 | ○ | ||
| 人権・日本国憲法 | ○ | ○ | ||
| 包括的権利 | ○ | |||
| 自由権 | ||||
| 社会権 | ○ | |||
| その他の人権・公共の福祉・国民の義務 | ||||
| 国会・内閣・裁判所 | ○ | ○ | ||
| 地方自治・防災 | ○ | ○ | ||
| 選挙・政党・マスメディア | ○ | ○ | ○ | |
| 家計・消費・流通など | ||||
| 企業 | ○ | |||
| 労働 | ○ | |||
| 市場経済・金融・景気 | ○ | |||
| 財政・税制・社会保障 | ○ | ○ | ||
| 国際社会と日本 | ○ | ○ | ||
| 共通 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 共通 | 論述 | |||
| 資料の読み取り | ○ | ○ | ○ | |
| 融合 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| 融合 | 地理＋歴史 | |||
| 地理＋公民 | ||||
| 歴史＋公民 | ||||
| 地理＋歴史＋公民 | ○ | ○ | ○ | |
| その他 | 2021 | 2022 | 2023 | |
| その他 | その他 |
どんな準備をするべきか
地理
世界の姿をしっかり押さえた上で、教科書とスマイルゼミを中心に、各地域の自然、気候、農業や工業などを項目別に整理しよう。日本地理では地形図の読み取りの練習をしておこう。
歴史
どの時代からもまんべんなく出題されているので、苦手な時代を復習して、重要な用語や人物名を暗記し直したい。
公民
日本国憲法の基本的人権や国会のしくみ、選挙・政党・マスメディアなどがよく出題される傾向にある。また、市場経済・金融・景気、財政・税制・社会保障などの経済分野も、きちんと理解して暗記しておくこと。
3分野の混合問題が例年見られるので、過去問を活用して、出題パターンに慣れておきたい。