愛知県(Bグループ)
※この情報は、2022年7月時点のものです。
数学
―傾向と対策―
関数の応用問題と図形問題の対策が高得点のカギ!
出題の傾向
例年、大問3題の構成で、小問数は約20問。大問のいずれも小問集合で、そのため幅広い分野からの出題となっている。基本的な問題が多いが、関数や図形の問題はやや難度が高いものも含まれている。
大問1
幅広い分野からの基本問題。比較的得点しやすい問題となっている。
大問2
2022年は、資料の整理、関数と図形、関数の応用の小問集合という構成。特にグラフをかく問題は頻出である。
大問3
図形の小問集合。比較的難度が高い問題が多く、差がつきやすい。円の性質や三平方の定理を利用する問題、面積比や体積比を利用する問題がよく出題されている。
分野 | 出題内容 | 2020 | 2021 | 2022 |
---|---|---|---|---|
数と式 | 2020 | 2021 | 2022 | |
数と式 | 正の数・負の数 | ○ | ○ | ○ |
文字式の計算 | ○ | ○ | ○ | |
因数分解 | ○ | ○ | ||
数・式の利用 | ○ | ○ | ○ | |
規則性 | ○ | ○ | ||
平方根 | ○ | ○ | ○ | |
方程式・不等式 | 2020 | 2021 | 2022 | |
方程式・不等式 | 一次方程式 | |||
連立方程式 | ||||
二次方程式 | ○ | ○ | ○ | |
方程式の利用 | ○ | |||
不等式 | ○ | ○ | ||
関数 | 2020 | 2021 | 2022 | |
関数 | 比例・反比例 | |||
一次関数 | ○ | ○ | ||
関数y=ax2 | ○ | ○ | ○ | |
関数と図形 | ○ | ○ | ○ | |
関数の応用 | ○ | ○ | ○ | |
確率・統計 | 2020 | 2021 | 2022 | |
確率・統計 | 場合の数・確率 | ○ | ○ | ○ |
資料の整理 | ○ | ○ | ○ | |
標本調査 | ||||
図形 | 2020 | 2021 | 2022 | |
図形 | 角度 | ○ | ○ | ○ |
長さ・面積(平面図形) | ○ | ○ | ○ | |
長さ・面積(空間図形) | ○ | ○ | ○ | |
体積(空間図形) | ○ | ○ | ○ | |
合同の証明 | ||||
相似の証明 | ||||
作図 | ||||
その他(平面図形) | ||||
その他(空間図形) | ○ | |||
その他 | 2020 | 2021 | 2022 | |
その他 | その他 |
どんな準備をするべきか
幅広い分野から出題されているので、苦手分野を作らないように普段から心がけておくことが大切。
数と式
基本レベルの問題なので、ケアレスミスに注意し、正確な計算を心がけよう。
方程式・不等式
二次方程式がよく出題されるので、練習を重ねておこう。文章題も、過去問の類題に多く当たってしっかり対策しておこう。
関数
関数と図形の融合問題や、関数の応用問題などが出題されている。解き方のパターンを押さえて練習しておこう。関数の応用では、2022年はベルトコンベア上を進む荷物に関する問題が出題された。時間と移動距離の関係などをグラフにかく問題にも慣れておく必要がある。
確率・統計
確率と資料の整理がよく出題されるので、基本的な知識や解法はしっかり押さえておきたい。
図形
三平方の定理などを利用して面積や体積を求める問題を、過去問を通して練習しておこう。
英語
―傾向と対策―
資料を見て、その説明を英語で書けるようにしよう!
出題の傾向
中学で学習する内容の「聞く・話す・読む・書く」の各領域での基本的な英語力やコミュニケーション能力、そして自分の考えを英語で表現する力などを見るのが基本方針。2022年も例年通りの出題傾向で、大問5題の構成。小問数は約20問で、記述式は約半分であった。
リスニングは全て正誤の選択式である。2022年は、イラストを参考にして、外国人の同級生との会話を完成させる条件英作文、会話文をベースにした文法事項に関する適語句補充、長文読解、会話文読解が出題された。長文読解と会話文の読解は内容把握が中心となっており、語順整序や適文選択などが出題された。また、会話文の読解では、会話が自然な流れとなるように英文を選ぶ問題が見られる。
分野 | 出題内容 | 2020 | 2021 | 2022 |
---|---|---|---|---|
リスニング | 2020 | 2021 | 2022 | |
リスニング | 選択問題 | ○ | ○ | ○ |
記述問題 | ||||
音声 | 2020 | 2021 | 2022 | |
音声 | 発音・アクセント | |||
強勢 | ||||
文の区切り | ||||
語彙・文法 | 2020 | 2021 | 2022 | |
語彙・文法 | 単語の意味・関連知識 | 〇 | ||
語形変化 | 〇 | 〇 | 〇 | |
連語 | ||||
書き換え | ||||
適語句補充・選択 | ○ | 〇 | ||
語順整序 | 〇 | 〇 | 〇 | |
用法選択 | ||||
正誤問題 | ||||
英作文 | 2020 | 2021 | 2022 | |
英作文 | 条件作文 | ○ | ○ | ○ |
テーマ作文 | ||||
和文英訳 | ||||
長文読解 | 2020 | 2021 | 2022 | |
長文読解 | 内容把握 | ○ | ○ | ○ |
適語句補充・選択 | ○ | ○ | ○ | |
適文補充・選択 | ○ | |||
日本語での説明 | ||||
英文和訳 | ||||
指示語・語句の意味 | ||||
文整序 | ||||
会話文 | 2020 | 2021 | 2022 | |
会話文 | 内容把握 | ○ | ○ | ○ |
適語句補充・選択 | ○ | ○ | ○ | |
適文補充・選択 | ○ | ○ | ○ | |
日本語での説明 | ||||
英文和訳 | ||||
指示語・語句の意味 | ||||
文整序 | 〇 | 〇 | 〇 | |
その他 | 2020 | 2021 | 2022 | |
その他 | その他 |
どんな準備をするべきか
リスニング
スマイルゼミのリスニング講座で英語の発音に慣れよう。内容に関する正誤問題が出題されるので、「だれが・いつ・どこで・何をするのか」を意識しながら聞き取る練習をしておこう。
語彙・文法
基本単語や教科書の基本例文を正確に書けるように練習しておきたい。
読解問題
長文、会話文ともに話の流れを追いながらポイントをつかめるように、素速く正確に英文を読み解く力を養おう。また、前後関係から正しい英文や語句を選ばせる問題が出題されるので、特に代名詞が何を指しているかを常に意識しよう。
英作文
近年では、会話文の完成のほか、あるテーマについての自分の意見や、資料を見てその説明を書かせる問題などが出題されているので、過去問を中心にしてよく練習しておくこと。
国語
―傾向と対策―
例年出題されている要約の記述問題の対策が必須!
出題の傾向
2022年は、説明的文章の読解2題、古文の読解、漢字の読み書き・国語の知識問題が各1題の大問4題の構成で、小問数は2021年と同じ18問。
長文は、ボリュームがあるのが特徴。設問は内容理解が中心だが、接続語を問う問題など幅広く出題されている。古文の読解は、歴史的仮名遣いから現代仮名遣いへの書き換えや内容理解に関する問題が出題された。2021年は漢文の読解が出題されたため、古文・漢文どちらも対策が必要。知識問題は、漢字の読み書きのほか、漢字の知識問題が見られた。作文は出ていないが、長文読解で内容を要約して記述する問題が出題されている。指定された言葉を使って、書き出しに続けて書くという特徴的なもので、制限字数は書き出しを含めて70~80字と比較的長いものであった。
分野 | 出題内容 | 2020 | 2021 | 2022 |
---|---|---|---|---|
国語の知識 | 2020 | 2021 | 2022 | |
国語の知識 | 漢字の読み書き | ○ | ○ | ○ |
漢字の知識 | ○ | |||
語句の意味 | ||||
慣用句・ことわざ・故事成語・四字熟語 | ○ | ○ | ○ | |
文法(品詞) | ||||
文法(文の組み立て) | ||||
文法(表現技法) | ||||
文法(敬語) | ||||
説明的文章の読解 | 2020 | 2021 | 2022 | |
説明的文章の読解 | 主題・要旨 | ○ | ○ | |
文章内容 | ○ | ○ | ○ | |
語句の意味 | ||||
段落関係・接続語・指示語 | ○ | ○ | ||
文学的文章の読解 | 2020 | 2021 | 2022 | |
文学的文章の読解 | 主題・要旨 | |||
文章内容 | ○ | ○ | ||
語句の意味 | ○ | |||
心情 | ○ | |||
情景 | ||||
段落関係・接続語・指示語 | ||||
古文の読解 | 2020 | 2021 | 2022 | |
古文の読解 | 古文の知識 | |||
現代仮名遣い・古文の文法 | ○ | ○ | ||
現代語訳 | ○ | |||
内容理解 | ○ | |||
漢文の読解 | 2020 | 2021 | 2022 | |
漢文の読解 | 漢文の知識 | |||
内容理解 | ○ | |||
詩・短歌・俳句の鑑賞 | 2020 | 2021 | 2022 | |
詩・短歌・俳句の鑑賞 | 形式・表現技法・関連知識 | |||
内容理解 | ||||
作文 | 2020 | 2021 | 2022 | |
作文 | 課題作文 | |||
資料を用いた作文 | ||||
聞き取り | 2020 | 2021 | 2022 | |
聞き取り | 放送による問題 | |||
その他 | 2020 | 2021 | 2022 | |
その他 | その他 |
どんな準備をするべきか
長文読解
例年、長文読解が2題出題される。説明的文章では、筆者の意見を正確に把握し、要約する練習が必須。文章はボリュームがあるので、長めの文章を積極的に選んで目を通し、慣れておくことが重要。また、比較的字数が多い記述問題が出題されるため、時間配分を意識しながら、5年分ぐらいの過去問で練習しておくこと。その際、句読点の使い方や誤字脱字がないかなど、基礎的なこともチェックしよう。
国語の知識
漢字の読み書き、漢字の知識、慣用句・ことわざ・四字熟語、文法(品詞)を中心に、教科書やスマイルゼミでしっかり補強しておくこと。
古文・漢文
内容理解が中心となるので、教科書に載っているものだけでなく、参考書や問題集なども利用して幅広く取り組んでおきたい。
理科
―傾向と対策―
長い問題文を読み取る力が必要!
出題の傾向
出題の狙いは、中学での学習内容全体から、基礎的な知識と基本的概念の理解力を見るもので、物理、化学、生物、地学の各分野からほぼ均等に出題されている。
2022年は、大問6題の出題。4分野から各1題と、地学と物理、化学と生物の小問集合が各1題という構成で、小問数は20問。解答形式は記号選択式がほとんどで、記述では、理科用語、計算、作図が出題された。実験・観察をもとにした設問形式が多いが、条件設定がやや複雑なため、問題の内容を読み取るのに時間がかかる。
近年では、生物の「動物のからだのつくりとはたらき」、地学の「地震」、「天体の動きと地球の自転・公転」が頻出単元となっている。
分野 | 出題内容 | 2020 | 2021 | 2022 |
---|---|---|---|---|
物理 | 2020 | 2021 | 2022 | |
物理 | 光 | ○ | ||
音 | ||||
力と圧力 | ○ | |||
電流 | ○ | ○ | ||
電流と磁界 | ||||
運動の規則性(力のつり合い・速さ) | ○ | ○ | ||
仕事 | ○ | |||
エネルギー | ○ | |||
化学 | 2020 | 2021 | 2022 | |
化学 | 気体の性質 | ○ | ||
水溶液 | ○ | ○ | ||
物質の性質・状態変化 | ○ | |||
物質の成り立ち(原子・分子) | ||||
化学変化と化学反応式 | ○ | ○ | ||
化学変化と物質の質量 | ○ | ○ | ||
水溶液とイオン | ○ | ○ | ||
酸・アルカリとイオン | ||||
生物 | 2020 | 2021 | 2022 | |
生物 | 植物のからだのつくりとはたらき | ○ | ||
植物のなかま | ○ | |||
生物と細胞 | ||||
動物のからだのつくりとはたらき | ○ | ○ | ○ | |
動物のなかま | ○ | |||
進化 | ||||
生物の成長とふえ方 | ||||
遺伝 | ○ | ○ | ||
地学 | 2020 | 2021 | 2022 | |
地学 | 火山 | ○ | ||
地震 | ○ | ○ | ○ | |
地層 | ||||
気象観測 | ||||
雲のでき方・湿度 | ||||
天気の変化・日本の気象 | ||||
天体の動きと地球の自転・公転 | ○ | ○ | ○ | |
太陽系・恒星 | ○ | |||
科学技術と人間 | 2020 | 2021 | 2022 | |
科学技術と人間 | エネルギー・科学技術 | |||
自然と人間 | 2020 | 2021 | 2022 | |
自然と人間 | 生物と環境 | ○ | ||
実験・観察 | 2020 | 2021 | 2022 | |
実験・観察 | 器具の使い方・操作 | ○ | ○ | |
新傾向 | 2020 | 2021 | 2022 | |
新傾向 | 活用型問題 | |||
その他 | 2020 | 2021 | 2022 | |
その他 | その他 |
どんな準備をするべきか
ほとんどが教科書で扱われる実験・観察をもとにした出題であるため、教科書とスマイルゼミを中心とした復習を徹底しよう。実験・観察については、器具の使い方・操作を含めた手順、目的、方法、そして結果と考察についてしっかり整理しておくこと。
問題文が長いため、正確かつ素速く問題のポイントを読み取る必要がある。過去問に取り組んで慣れておこう。
物理
公式や法則を正確に覚えて、計算問題に対応できる学力を養っておくことが大切。また、作図やグラフをかく練習も不可欠である。
化学
化学反応式や化学式、イオン式は正しく書けるようにしておくこと。また、化学変化と物質の質量では表やグラフの読み取りが必要なので、問題集などを利用して練習しておきたい。
生物・地学
教科書中心の学習で、理科用語を含めた基本事項をしっかり押さえておこう。スマイルゼミの「暗記カード」と「3分トレーニング」で繰り返し学習すると効果的。
社会
―傾向と対策―
基礎固めが勝負の分かれ目!
出題の傾向
例年、大問6題の出題で、各分野2題ずつの構成。小問数は約20問で、用語問題が3~4問、論述形式の穴埋めの記述問題が1問出題されている。また、複数の資料を読み取らせる問題が例年出題され、資料の分析力と論理的な考察力が試される。
地理は世界地理と日本地理が1題ずつ出題されている。日本地理は地域が限定されて出題される傾向にあり、世界地理はこれまでの世界の全域を幅広く扱う問題から2022年は1つの州に関する出題となっている。歴史は、明治時代以降の出題が目立つ。公民は、政治、経済からバランス良く出題されていて、「市場経済・金融・景気」は頻出である。
分野 | 出題内容 | 2020 | 2021 | 2022 |
---|---|---|---|---|
地理 | 2020 | 2021 | 2022 | |
地理 | 世界の姿 | ○ | ||
アジア州 | ○ | ○ | ||
ヨーロッパ州・ロシア | ○ | ○ | ||
アフリカ州 | ○ | |||
南北アメリカ州 | ○ | ○ | ○ | |
オセアニア州 | ○ | |||
世界全域 | ○ | |||
北海道地方 | ||||
東北地方 | ○ | ○ | ||
関東地方 | ○ | ○ | ||
中部地方 | ○ | |||
近畿地方 | ○ | ○ | ||
中国・四国地方 | ○ | |||
九州地方・南西諸島 | ||||
日本全域 | ○ | |||
地形図の読み取り | ○ | |||
歴史 | 2020 | 2021 | 2022 | |
歴史 | 文明のおこり | |||
縄文・弥生・古墳時代 | ||||
飛鳥時代 | ○ | |||
奈良時代 | ||||
平安時代 | ○ | ○ | ||
鎌倉時代 | ○ | ○ | ||
室町・戦国時代 | ○ | |||
近世ヨーロッパ | ○ | ○ | ||
安土・桃山時代 | ○ | |||
江戸時代 | ○ | ○ | ||
近代ヨーロッパ | ○ | |||
明治時代 | ○ | ○ | ○ | |
大正時代 | ○ | ○ | ||
昭和(戦前) | ○ | ○ | ○ | |
昭和(戦後)~平成 | ○ | ○ | ○ | |
公民 | 2020 | 2021 | 2022 | |
公民 | 現代社会の特色・課題 | ○ | ○ | |
人権・日本国憲法 | ○ | |||
包括的権利 | ○ | |||
自由権 | ||||
社会権 | ||||
その他の人権・公共の福祉・国民の義務 | ||||
国会・内閣・裁判所 | ○ | ○ | ||
地方自治・防災 | ||||
選挙・政党・マスメディア | ○ | ○ | ||
家計・消費・流通など | ○ | |||
企業 | ○ | ○ | ||
労働 | ○ | |||
市場経済・金融・景気 | ○ | ○ | ○ | |
財政・税制・社会保障 | ||||
国際社会と日本 | ○ | |||
共通 | 2020 | 2021 | 2022 | |
共通 | 論述 | ○ | ○ | ○ |
資料の読み取り | ○ | ○ | ○ | |
融合 | 2020 | 2021 | 2022 | |
融合 | 地理+歴史 | |||
地理+公民 | ○ | |||
歴史+公民 | ○ | |||
地理+歴史+公民 | ||||
その他 | 2020 | 2021 | 2022 | |
その他 | その他 |
どんな準備をするべきか
まずは用語を含めた基礎知識を完全に身につけることが大切である。教科書とスマイルゼミを中心にして、しっかり基礎固めをすること。また、地図帳や年表、資料集なども用いて、資料の読み取り問題に迅速に対応できるように練習しておきたい。
地理
日本の各地域と世界の各州の自然環境、農業、工業、産業などを項目別に学習しよう。
歴史
年表で大まかな流れをつかんだ上で、時代ごとの重要な用語や人名を暗記しておくこと。
公民
教科書主体の学習で、国会・内閣・裁判所のしくみ、選挙制度、市場経済・金融・景気、など、比較的出題されやすい項目についての理解を深めよう。財政・税制・社会保障などが出題された年もあるので確認しておきたい。