スマイルゼミ開発メンバーのこだわりをご紹介。
苦手分野を動画で楽しく分かりやすく!
オンライン授業の舞台裏に迫る!
2020年春、コロナ禍に見舞われた日本では、各地の小中学校が臨時休校となり、いわゆる「おうち時間」が増加し、そうした状態が長期に及びました。
スマイルゼミは、これを受けて「どうしたら子どもたちの学習をサポートできるのか」と頭を悩ませていました。そこで、子どもたちが学校で受けていたのと同じような授業をスマイルゼミを通して提供できないかと考え、様々な学習内容を取り扱った「オンライン授業」の提供を開始しました。
今回のインタビューでは、そのオンライン授業の開発担当者に話を伺いつつ、その実態や魅力に迫りました!
それでは今回もはじめていきましょう♪
1.オンライン授業とは?
動画を使って
理解を深める教材
今回は「オンライン授業」をテーマに、開発者の皆さんに開発の裏側のエピソードをインタビューしていきます。スマイルゼミでは、タブレットを教科書や問題集のように活用して学びを深めていくことが学習の大半ですが、なかには「オンライン授業」と呼ばれている動画配信のコンテンツがあるとききました。一体、こちらはどういった目的で作られているものなのでしょうか。
(以下、上野)
オンライン授業は、タブレット教材ならではの特長を生かし、動画で学んだほうが分かりやすい単元をピックアップして教材にしたものです。
オンライン授業は大きく分けると次の3パターンあります。
解説授業
学校の先生が黒板の前で授業をするのと同じように、スマイルゼミオンライン授業講師が、動画の中で分かりやすく問題解説を行います。多くのお子様がニガテとする単元も、楽しく丁寧な解説で、克服できる授業を展開しています。
謎解きやクイズ問題
学習に関連する問題を、謎解きやクイズ形式で出題しています。楽しみながら知識や技能を身に付けられる授業を展開しています。
実験授業
お家でも簡単にできて、ドッキリするような実験や工作を紹介します。文章や写真だけでは、なかなか理解しにくい内容も、オンライン授業講師が、実験を行いながら分かりやすく解説するので、少し座学に飽きてしまったお子様も、楽しく学習できる授業を展開しています。
タブレットのスイッチを入れると、オンライン授業のアイコンが表示されます。これをタップするとオンライン授業の動画が再生されます。
どのくらいの頻度・期間で配信しているのでしょうか?
(以下、貴堂)
小学生コースの場合ですと、月に1~2本のオンライン授業を、2週間くらいの期間限定で配信しています。
今年の夏休みには特別イベントを開催し、そのなかで動画を配信するものもありました。
なるほど。いろいろな角度からお子さまたちの学習につながる授業を配信しているんですね!
はい。スマイルゼミは、タブレット1台で問題集60冊分もの学習量が得られる教材です。
たくさん学べるメリットがある一方で、特に小学生コースの低学年のお子さまですと、講座が多くて「何から学んだらいいのか分からない…」というケースもあるんじゃないかと思います。
そんな時こそオンライン授業の出番です。オンライン授業は、動画の最後に「おすすめの講座は〇〇だからやってみよう」、「苦手な人は〇〇をやってみよう」など、オンライン授業を見た後に動画で学んだ内容を復習・応用するための学習を紹介します。オンライン授業は、いわばスマイルゼミでの学習のナビゲーターになって、次の学習を促す役割も担っているんです。
このように動画を見て終わりではなく、解説された内容をもとに他講座に取り組むことで、自力で問題を解く力を養うこともオンライン授業の目的の1つだったりします。
2.オンライン授業の紹介
より分かりやすく、
より身近なテーマで学習を
それでは、早速ですが、お気に入りのオンライン授業を教えていただけますか?
はい。では私から紹介します!
なぞとき授業(2023年5月、4年生に配信)
私のお気に入りのオンライン授業はコチラの「なぞとき授業」です!
私が入社して最初に担当した動画で、講師の方と一緒に時間をかけてつくりました。規則性を見つける脳トレのような授業なのですが、実は中学・高校で学ぶ関数にもつながる内容になっています。
小学4年生でこのような難しいものに挑戦するんですね!ぱっと見たところ、大人の私でも解けるか分からない…(汗)。
安心してください。解けるように作っているので大丈夫です。オンライン授業では、スマイルゼミの講師の方と一緒に、お子さまたちが理解しやすい流れになるように構成を考えています。
例えば、まずは講師の方が解き方を解説し「一緒に解いてみよう!」というような流れで、少し難易度を下げた類題を解くように促します。
類題に挑戦し、自分の力で解けた達成感を味わってもらうことでお子さまたちの自信につなげていきます。
脱出イベント解説(2023年06月、小学生コースに配信)
次の私のお気に入り授業は「ゲーム実況」から刺激を受けて作った渾身のオンライン授業になります。
おお、ゲーム実況ですか!友だちがゲームをしているところを見ているような親近感があって楽しいですよね!私も好きです♪
その通りです。ゲーム実況の楽しい解説スタイルをスマイルゼミにも取り入れてみました。
以前こちらのインタビューでもご紹介しているイベントで開催した「脱出イベント」の解説用動画をつくりました。お子さまが脱出イベントに参加した後に、答え合わせのような立ち位置で作っています。
ゲーム実況という動画の演出で、楽しい学びの時間を提供できますね。
脱出ゲームというイベント自体も好評でしたし、解説をしたことで「解けなかった謎解きが解けた」という好評の声をいただいています。
オンライン授業では、動画の構成、制作ディレクション、サムネイルづくりと、一貫してスマイルゼミの教材企画・開発者が担当しています。
上野さんのお気に入りのオンライン授業も教えてください!
はい!私のお気に入りのオンライン授業は「今日から使える流行語 in English!!」です!
今日から使える流行語 in English!!(2022年7月、中学生コースに配信)
この授業は「流行語」を英語で表すとどうなるのかを考えるオンライン授業になります。
例えば「〜しか勝たん」や「キュンです♡」という言葉、SNSではよく目にしますが、実際に英語にするとどうなるのか分からない人が多いはず。
そこに着目し「流行語ランキング」で中学生がよく使っている言葉を選びオンライン授業に落とし込みました。
また、こちらの動画は当時過去最高の視聴率を記録した傑作でした。
過去最高!?それはすごいですね、、
たしかに身近な言葉を英語で表すことで英語に親近感が湧きますね。この切り口に着目したのには何かきっかけがあったのでしょうか?
私は学生時代に大手予備校で英語科の講師を務めていました。
多くの生徒が苦手としていた「和文英訳問題」を解説する際に「思考のストレッチ」が重要であると常々考えていました。
入試の和文英訳問題の和文は小難しい表現であることが少なくありません。それをそのままに英訳しようとすると、これまたムズカシイ表現になってしまいがちです。
そこで、まずは和文の意味を咀嚼して、自分が知っているカンタンな日本語に置き換えてから(ストレッチしてから)、自分が知っている簡単な英語表現へと変換するように指導したところ、生徒がみるみる和文英訳問題を得意とするようになっていきました。
この経験を踏まえて「身近な言葉を英語で表現するとどうなるのか」という問題を呈示することで、中学生のうちから「思考のストレッチ」を習慣づけてもらえたらと思い、この切り口に着目しました。
確かにこういった流行語を英訳するには、発想力が必要になってきそうです。
ちなみに、気になっているのですが「勝たん!」と「キュンです♡」は英語で言うと何になるのでしょうか?
「〜しか勝たん」は、 Nothing beats~で「~って最高」、
「キュンです♡」はMake me happyで「私を幸せな気持ちにさせる」とそれぞれ表現することができます。
なるほど、これは「思考のストレッチ」が必要ですね!
ありがとうございます、またひとつ勉強になりました♪
平安時代のラブストーリー~千年前の恋愛・結婚事情とは⁉~(2022年、中1・中2に配信)
もう1つのお気に入りのオンライン授業は、「平安時代のラブストーリー~千年前の恋愛・結婚事情とは⁉~」です。
こちらの動画は、古文が詠まれた時代の恋愛・結婚事情の解説を行っている授業です。
なぜ「恋愛・結婚事情」に目を付けたのですか?
中学生がより親近感が持て、実際の学習にもつながると考えたからです。
スマイルゼミの学習状況のデータを見てみると、古文に苦手意識を持っている人が多いことが分かり、「どうやったら古文に苦手意識がなくなるか?」と考えた結果、古文の題材としてよく詠まれる恋愛・結婚事情であれば、中学生も身近に感じやすく、また、実際の学習にもつながっていくのではないかと考え、テーマとして取り上げました。
なるほど!親近感と言えば『源氏物語』の漫画版があったような…。
まさに、インスピレーションを得たのは『源氏物語 あさきゆめみし』(※大和和紀による日本の漫画。紫式部が書いた『源氏物語』を漫画化したもの)です。
歴史を学ぶときにも漫画やアニメだと頭の中に流れが入ってきやすく、さらに時代背景が分かると古文にも興味を持ちやすいのではないかと考えました。
実際に私自身も受験生時代に苦手としていた古文の学習を前述の『源氏物語 あさきゆめみし』を読んだことで、得意教科とすることができました。
この経験から古文の文法や単語を覚えることよりも先に、まずは古文が詠まれた時代の世界をイメージできるようになった方が、その先の学びにつながっていくことのではないかと考え、今回のようなコンテンツを企画しました。
これまでの経験を生かし、多様な学び方を考え、カタチにしていく教材企画・開発担当の上野。
3.オンライン授業の開発秘話
スマイルゼミで
コロナ禍の「おうち時間」を有意義に
ところで、オンライン授業が始まったのは2020年のコロナ禍からだと訊きました。どのような経緯で生まれたのでしょうか?
ちょうどコロナ禍で日本中の学校が学級閉鎖になったときに、「自宅で学習ができて楽しめるコンテンツ」を作っていこうということで、始まりました。
当時を振り返ると、大人も子どもも「おうち時間」が急激に増えましたね。
「何かしなくては!」と焦り、大人も子どもも、新しい学び方にチャレンジせざるをえない時期だったかと思います。
そうですね。オンライン授業が始まったときは、お子さまも保護者の方も学習量に大きな不安を抱いていたためか、ものすごい視聴数があったと聞いています。
お二人がオンライン授業を企画するときに気を付けていることはありますか?
私は、スマイルゼミが「学習コンテンツ」だというところを忘れないように気を付けています。
謎解きやクイズ系のものは、簡単すぎてもつまらないし、難しすぎても達成感が得られなくて楽しくないので、難易度の設定が難しいことも。学習モチベーションを高めるために楽しい雰囲気にしつつも、しっかりと学べるものであるよう気を付けています。
上野さんはいかがですか?
私が気を付けているのは、お子さまたちが興味を持って「見たい!」と思ってもらえる内容にすることですね。
「見たい!」と思ってもらえるもの、というのにセオリーがあるわけではないので、コンテンツの企画は大変難しいものでした。
YouTuberさんたちが視聴数を上げるためにいろいろな工夫をされているのと同じように、スマイルゼミのユーザーが何に興味を持って、どういうことに面白味を感じるのか、データをもとに仮説を立てて、コンテンツを企画・制作し、配信後の視聴状況等を分析して、次のコンテンツ企画に向けて、改善を図っていきます。
お子さまたちの学習状況を見ながら、良かった場合も期待通りでなかった場合も次への糧にしていくんですね。
たくさんのお子さまに見てもらい、「理解できたから、次の問題にも挑戦してみよう!」と学習につなげていけるように、工夫を重ねています!
4.オンライン授業のこれから
生活の一部に溶け込む
学習コンテンツへ
それでは最後に上野さん、今後の展望をお聞かせください!
オンライン授業に限らずスマイルゼミの教材を、もっとみなさんの生活の一部になるようなものにしていきたいと考えています。
ジャストシステムは次の「あたりまえ」をつくるという理念を掲げています。
今まで学んでいた形にとらわれず、次の時代のあたりまえになるような学びを多くの方にお届けしていきたいです。
これからもどんどん新しいオンライン授業をつくっていきます!お楽しみに♪
これからスマイルゼミを
検討する方へ
スマイルゼミを
紹介していただきました!
各学年の学びを
今すぐサイトで確認!
公式SNS
Smile Storyとは